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ICOで調達した仮想通貨の会計処理とは? メタップスの決算から読む

決済関連事業を行うメタップスは、仮想通貨事業に参入し、韓国子会社にて仮想通貨取引所を開設するためのICOを昨年9月26日~10月10日に実施しました。

ICOでは韓国法人のメタップスプラスを通じて、「CoinRoom」という取引所を開設することを目的として、「PlusCoin」というイーサリアムベースのトークンを売り出し、この対価として当時の時価で約10億円のイーサリアムを取得したということです。当時のイーサリアムの価格は約3万5000円でしたが、現在は約12万円まで高騰しています。

これを上場企業でもあるメタップスがどのような会計処理を行うのかが注目されていますが、直近では定まったルールがなく、監査法人と協議をしながら対応を検討しているという状況のようです。

重要なポイントは資料から抜粋となりますが、以下の通りです。

期末における保有する仮想通貨の評価に関する会計処理について
当社は、イーサリアム(ETH)をはじめとする様々な仮想通貨を保有していますが、四半期末時点での公正価値評価は行わず、取得原価をもって無形資産としてバランスシートに簿価計上しています。今後、売却のタイミングで簿価との差額を損益計上する予定です。
ICO(Initial Coin Offering)に関する会計処理について
当社子会社で実施したICOでは、プラスコイン(PLC)トークンを発行いたしました。株式発行とは違い、トークンの販売として取り扱われるため、最終的には収益として認識されます。ただし 、当四半期ではIFRS15の考え方を準用し、ICOの目的を実現するまでは一時的に負債計上し、今後その目的が実現されるタイミングで収益計上する予定です。
ICOで発行したトークンの自社保有分の取り扱いについて
ICOで発行したPLCの一部は、自社保有分として割り当てております。保有するPLCに関しては、無形資産として取扱い、簿価をゼロとして認識しています。なお、PLCについては当社子会社が運営する仮想通貨取引所(CoinRoom)に上場しており、既に売買が行われています。

保有している仮想通貨については時価評価は行わず、取得原価で無形資産として計上する方針。一方で、直近のように相場が大きく動き、時価が取得原価をを下回る状況になれば減損を求められる可能性はあります。

とはいえ、引き続き監査法人との協議を行っているということで、他の事例等もあればご紹介します。ちなみに監査法人はPwCあらた有限責任監査法人。

メタップス2018年8月期第1四半期決算説明資料
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=44155&code=6172

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